滋賀県大津市・米原市・高島市・近江八幡市・東近江市・彦根市が申請して平成27年に文化庁により日本遺産として認定されたのが「琵琶湖とその水辺景観-祈りと暮らしの水遺産」です。

日本遺産として認定された水遺産の中の一つに水と食の文化があります。
滋賀の人々の暮らしを育んできた水は様々な食文化を生み出してきました。中でも魚を獲るための漁法は長い伝統があり、今では季節の風物詩となっていてびわ湖の大きな魅力の一つです。

滋賀県の水遺産が育んできた伝統的な漁法には、魚の習性を熟知しそれを利用して魚を獲るという特徴があり、代表的なものとしてオイサデ漁・ヤナ漁・エリ漁があります。

オイサデ漁はさで網と呼ばれる捕獲用の巨大な網を持った漁師が待ち伏せておき、別の漁師が烏の羽などをつけた棒をもってそれで水をたたきながら獲物を追い立てていき、待ち伏せていた漁師が魚を獲るというもので、春に鮎を獲る際に利用されます。

エリ漁は湖岸から沖合の方へ矢印の形になるように網を張っておき、湖岸にいる魚を、網の沖合側の先端の「つぼ」と呼ばれる箇所に誘導して捕獲する漁法で、鮒や鮎、ホンモロコなどを獲るための漁法で、それらの魚の習性を利用しています。

ヤナ漁は河川で行われる漁法で、ヤナと呼ばれる、竹や木で作ったすのこ状の台を川の中に組んだ足場に設置して、魚がヤナの上に来るのを待って捕獲するというものです。この漁法は平安時代の後半から行われてきたといわれています。

以上のような滋賀県の水遺産は伝統的な郷土料理を育み、多くの人の食を支え、祭事などの伝統行事にも関わってきました。

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