徳川家康公はその死後、静岡の久能山東照宮、栃木の日光東照宮に祀られましたが、東照宮造営に深く関わっていた天台宗の僧侶天海上人は、徳川三大将軍家光公の時代である元和九年(1623年)に比叡山の麓にも東照宮を建設しました。それが日吉東照宮です。
日吉東照宮は「権現造り」と呼ばれる様式で作られており、拝殿が前方に位置し、本殿が後方にあり、この二つの建物が石の間でつながっているのが特徴です。完成した社殿は素晴らしく、特に総黒漆塗り・極彩色の豪華な社殿は目を見張るばかりで彫刻や装飾もとても豪華です。一説によると、後にこの様式を基に日光東照宮が再建されたと言われています。
日吉東照宮は明治時代以前は比叡山延暦寺の管理下にありましたが、明治時代になると神仏分離令の発布によって、日吉大社の管理下に置かれることになり、現在に至っています。社殿、唐門、透塀は重要文化財に指定されています。
日吉東照宮は日吉大社から徒歩で約10分のところにあり、正面階段下と坂本ケーブル乗り場横の橋を渡ってすぐのところに駐車場があります。
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