日本三百名山の一つに数えられる蓬莱山は比良山系の中で2番目の高さを誇り、山頂からはびわ湖の絶景が眺められる、滋賀県でも有名な観光地です。登山ルートの難易度は低く、ロープウェイが備わっているためハイキングもできます。秋には紅葉も見られるため、毎年多くの人が訪れる人気の場所となっています。
その蓬莱山の山頂から南に下って行ったところに、滋賀県内で最も標高が高い場所にある池として有名な小女郎ヶ池があります。
この小女郎ヶ池はある伝説にまつわる場所としても有名です。
昔、山のふもとにあった南船路村で久右衛門とお孝という夫婦が暮らしていました。ある日お孝は薪を取るために山に入った際、池の近くで見目麗しい青年と出会い、それ以降お孝は夜な夜な乳飲み子を残して池に通うようになります。その後お孝は久右衛門に事情を話し、自分の左目をくり抜いて子供が泣いたらこれをしゃぶらせてほしいと頼んで池に入っていってしまいました。
以後その池は小女郎ヶ池と呼ばれるようになりました。
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