滋賀県大津市の橋守神社はある伝説に関連する人物を祀っています。
平安時代にびわ湖の南岸にある瀬田の唐橋に巨大な大蛇が横たわっていたことがありました。橋を渡ろうとする人々が大蛇を恐れて立ち往生していたところ、後に平将門の乱で活躍する俵藤太こと藤原秀郷が京都からやってきて、その大蛇の上を恐れることなく歩いて橋を渡ってしまったそうです。
その夜、俵藤太のもとを青い衣を身につけた老人が訪れました。彼は自らを、びわ湖に住む龍神の一族の者で、昼間俵藤太が踏みつけていった大蛇であると告げ、自分たちを苦しめる三上山の百足を退治してほしいと頼んできました。
俵藤太はその頼みを引き受け、名剣と重藤の弓を持って三上山に向かい、大百足と対峙しました。俵藤太は持っていた3本の矢の内2本を大百足に向けて放った所、簡単に跳ね返されてしまったので、最後の1本に唾を吐きかけ念じた後、その矢を放つと見事大百足の眉間に命中し、退治することに成功しました。
龍神はそれを喜び、俵藤太に褒美として様々な宝物を贈ったそうです。
ちなみにその時贈られた宝物の中には美しい音色を出す釣鐘があったそうなのですが、それは後に三井寺に奉納され、三井の晩鐘として現在でもその美しい音色を聞くことができます。
橋守神社にはこの俵藤太(藤原秀郷)と龍神がまつられています。
橋守神社へのアクセスは、京阪唐橋前駅から徒歩で約10分です。
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