滋賀県大津市の坂本は1000を超える数の地蔵があるといわれているほど、地蔵がたくさんあることで有名です。その中でも特に有名なのが、延暦寺を創建した伝教大師最澄が作り、後に第3代天台座主・円仁が人々に徳を授けるために坂本・下阪本・唐崎・雄琴の各地区に分けたとされている六体の地蔵です。
その六体の地蔵は「坂本の六地蔵」として知られています。
その中の一つが日吉大社の境内にある地蔵で、西教寺を開山した真盛上人が生まれた日に姿が消え、亡くなられた日に再び姿を現したとされていることから「かくれんぼう地蔵」と呼ばれています。
他にも法光寺の境内にあり、六地蔵の中で最も北にある「のうか地蔵」、穴太にある「あのう地蔵」、坂本の古い民家が密集した場所にある「あきら地蔵」、平和堂坂本店のすぐそばにある「あばらや地蔵」、観福寺の境内にあり、織田信長が比叡山を焼き討ちした際に損傷した「比叡辻の地蔵」があります。
坂本ではこれらの六地蔵を巡る「さかもとの六地蔵さんめぐり」という行事も行われています。
これに限らず、坂本にはたくさんの地蔵が他にもあり、地域住民が自然とお世話をするほどに親しまれているようです。
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