滋賀県大津市の打出浜に、現在は休館している滋賀県立琵琶湖文化館があります。琵琶湖の上に城のように浮かぶこの施設は1961年に開館した博物館で、多額の建設費が投入されました。収蔵されているのは仏教美術をメインとした品々ですが、2008年に財政難や建物の老朽化などが原因となり休館が決まり、現在もなお、その建物の活用方法については定まっていません。

そんな中建物を何とか残そうと大津市等の市民が集まって話し合い、一つの提言を行いました。それは全てを撤去するのではなく建物だけを撤去し、土台は残してそこを公園にするというもので、その公園は大津市の管理となり、展望デッキやカフェなどをつくり市民の憩いの場にしたり、琵琶湖一周のサイクリングイベントである「ビワイチ」や「ランナーズステーション」の拠点にしたりするというものです。

このような提言に対して県はまだ判断を示しておらず、今後の成り行きが注目されます。