滋賀県大津市の三井寺の子院の一つに「光浄院客殿」があります。
光浄院客殿は、1601年に豊臣秀吉に仕えた武将で三井寺の僧でもあった山岡道阿弥によって建立されたとされています。
日本の伝統的な住宅様式といえば、四角の柱があり、下には畳が敷かれており、襖と障子で部屋が区切られ、突き当りには床の間がある、というものですが、その様式が生まれたのが中世のころに建てられた「書院造」です。
そして「光浄院客殿」はその「書院造」の代表的遺構として、現在は国宝に指定されています。

「光浄院客殿」の内部は、南列の一之間と二之間が連続していて、ここが公的な儀礼のための場となっており、帳台構や押板、付書院、違棚というような、書院造によく見られる座敷飾りが設置されています。

さらに、庭園は、書院の下に池があり、それが東西に長く続いており、石の橋が亀島に架けられています。池の中の夜泊石を3個の大きな石で作り、池の向こう側には2個の立石で滝が作られています。
この庭園は国指定の名勝であり、小さいながらも奥行きのある味わい深い構造になっていて、近江の代表的な庭園とされています。

「光浄院客殿」へのアクセスは、電車を利用する場合は、京阪石山坂本線三井寺駅を降りて徒歩で約10分。自動車を利用する場合は、名神高速道路京都東ICから西大津バイパスを経由して約10分です。
一般公開はされておらず、事前に申し込むことで特別拝観ができます。
料金は600円で、拝観料が別途必要となります。

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