滋賀県大津市の近江神宮の境内には、様々な珍しい時計や文化財、絵画、陶芸などが展示されている博物館「時計館宝物館」があります。
近江神宮は、大化の改新を行ったことで有名な天智天皇(中大兄皇子)を祭神として、1940年に創建されました。天智天皇は大化の改新以外にも戸籍制度を実施したり、「近江令」の制定を行ったりと数多くの実績があり、さらに日本初の時報制度を制定したことから、時の神様として崇拝されてきました。
このことにちなんで1963年に日本初の時計博物館「近江神宮時計博物館」が作られ、2010年には、「時計館宝物館」としてリニューアルされました。
1階は時計館で、江戸初期に作られたと考えられている日本最古の懐中時計や様々な種類の和時計など、180点もの貴重な時計が展示されています。
2階は宝物館で、重要文化財である曾我蕭白「楼閣山水図屏風」の複製や刺繍で織った百人一首織かるた、河井寛次郎作の陶器などの他、これまでに奉納された様々な品が展示されています。
また、建物の外にも、水の流れ方が一定であることを利用した水時計である漏刻や古代火時計、日時計が設置されています。
「時計館宝物館」へのアクセスは、電車を利用する場合は、京阪石山坂本線近江神宮前駅を降りて徒歩で約10分、JR大津京駅を降りて徒歩で約20分、自動車を利用する場合は、名神高速道路京都東ICを出て約10分、大津ICを出て約15分です。
入館料は大人300円、小中学生150円、団体の場合は大人210円、小中学生100円です。
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