酒井神社は滋賀県大津市下阪本にある神社で、境内梵音堂にあった大きな石から酒が湧き出したことから、それを神意と考え、御神体として祀ったことから酒井神社と名づけられました。
平安時代初期のころに創建されたとされており、その後伏見宮家から「酒井神社」の社号を賜り、鎌倉時代に穴太村に祭られていた禅納大明神を勧請した事で、両社権現や両社大明神などと呼ばれるようになったと伝えられています。

その後戦国時代に織田信長が比叡山焼き討ちを行った際に社殿が焼失して、いったん衰退しますが、信長の死後、坂本城の城主となった浅井家から庇護されたことで1588年に再建されました。
現在の酒井神社本殿は1620年に坂本城主の浅野長吉の次男、浅野長政によって建立されたもので、その工法や組物、彫刻、一間社流造、など様々な江戸時代初期の神社本殿建築の特徴を今に伝えるものとして、滋賀県指定文化財になっています。

酒井神社で有名なのが、大津市指定無形民俗文化財に指定されている例祭「おこぼさん」です。
これは五穀豊穣を祈願する奇祭で、古式を伝える行事としてとても貴重な祭事と考えられています。
また境内には、明治29年に起きた洪水の最高水位線が記されている琵琶湖洪水石標があり、これも琵琶湖治水史の貴重な資料として大津市指定文化財となっています。

酒井神社へのアクセスは、JR湖西線比叡山坂本駅から徒歩で約15分です。

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