滋賀県大津市小野にある小野篁神社は、平安時代の歌人であり政治家でもあった小野篁を祀る神社です。
本殿は1342年ごろに建立されたもので、重要文化財になっています。
とても珍しい切妻造の本殿は境内の木立の中にひっそりと建っており、重量感のある佇まいは落ち着いた風格を醸し出しています。

小野篁は遣唐使で有名な小野妹子の子孫で、幼いころは乗馬にのめりこみ、学問をおろそかにしていましたが、後には漢詩文で有名になり、律令の解説書「令義解」の撰修に参加するまでになりました。

また、834年には遣唐副使に任じられますが、悪天候や大使との関係悪化などにより渡唐は断念、その後、参議にまで昇進し、野宰相と呼ばれるまでになりました。
小野篁の詩は「本朝文粋」「和漢朗詠集」「経国集」「扶養集」に収められ、他にも「古今集」、「篁日記」に作品が見られます。

ちなみに百人一首の中の「わたのはら八十島かけてこぎいでぬと人には告げよあまのつりぶね」という歌は小野篁の作です。
小野篁神社へは、JR湖西線和邇駅から徒歩で約20分で行けます。

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