比叡山延暦寺里坊の町として有名な滋賀県大津市坂本は、それ以外にも、お地蔵さんの里と言われるほど地蔵石仏がたくさん祀られていることでも知られています。
その中でも特に有名なのが八講堂千体地蔵です。
昔、比叡山の山下での論議法要がよく行われていた「八講堂」というお堂があったそうなのですが、その跡地の周辺からたくさんの地蔵が発見され、その場所に集められて祀られたのだそうです。
なぜその場所からそれほどたくさんの地蔵が見つかったのかというと、昔比叡山は僧侶が修行するための場所であり、一般人は自由に参拝することができなかったため、せめて麓の法要の音が聞こえる所に地蔵を祀って成仏を祈ったのではないかと言われています。
ここに祀られている地蔵等は鎌倉時代以降のものと考えられており、この場所からはびわ湖の雄大な景色を眺めることができるので、今では散策スポットにもなっています。
八講堂千体地蔵へのアクセスは、JR湖西線比叡山坂本駅からバスで約10分です。徒歩で５分ほどのところには西教寺があります。
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