滋賀県大津市坂本の恵日院の境内には、かつて比叡山南光坊に居を構え、織田信長により焼き討ちにあった比叡山延暦寺の復興に尽力した慈眼大師天海大僧正の廟所である慈眼堂があります。

天海大僧正は、徳川家三代将軍に仕え、比叡山延暦寺の復興や東叡山寛永寺、日光東照宮、輪王寺などの創建といった多大な功績を残した天台宗の傑僧で、1648年に後光明天皇から慈眼大師の諡号を賜りました。

そんな傑僧である天海大僧正が祀られている慈眼堂は、宝形造で正面に二列の石灯籠が並んでおり、その西側には、延暦寺歴代座主の墓や五輪塔、さらに巨大な阿弥陀の石仏が並んでいて、厳かな雰囲気に包まれています。
ちなみに境内には徳川家康や紫式部の供養塔も建てられています。

慈眼堂へのアクセスは、電車を利用する場合はJR湖西線比叡山坂本駅から徒歩で約20分、京阪石山坂本線坂本比叡山口から徒歩で約10分です。
自動車を利用する場合は、名神高速道路京都東ICから西大津バイパスを経由し、湖西道路下阪本ICから約10分です。

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