滋賀県大津市にある法明院には、明治時代に日本美術を欧米に伝え、その振興に務めたことで日本美術の恩人とされているアーネスト・フェノロサの墓があります。

アーネスト・フェノロサは明治時代に外国人教師としてアメリカからやってきて、東京大学で哲学などの講義を行っていましたが、それだけにとどまらず日本美術の振興にも熱心で、思想家岡倉天心とともに東京藝術大学の前身である東京美術学校の設立に尽力し、アメリカに帰国した後はボストン美術館の東洋部長となり、日本美術を欧米に紹介する活動を行っていました。

フェノロサは日本にいたころ、法明院から望む景勝をこよなく愛していて、「琵琶湖の見えるこの土地で死にたい」と遺言を残していました。彼はその後ロンドンで亡くなりますがその遺言に従い、法明院に墓が立てられました。
法明院には彼が生前に愛用していたテーブルや地球儀、天体望遠鏡が今でも保存されています。

フェノロサの墓があるのは法明院の池泉回遊式庭園で、ここは彼が生前愛した景勝の地とされています。
実際、この場所は雄大なびわ湖と三上山の風景を望め、庭園の池の東側は展望台としても利用されるほどびわ湖の美しい景色を楽しめる場所となっています。

法明院へのアクセスは、電車を利用する場合は京阪石山坂本線大津市役所前駅で降りて徒歩で約15分、京阪大津京駅で降りて徒歩で約10分、JR湖西線大津京駅で降りて自動車で約5分です。
自動車を利用する場合は名神高速道路京都東ICから西大津バイパスを経由して皇子山ICを降りてすぐです。

びわ湖や比叡山などの豊かな自然に囲まれた土地で新築一戸建て・分譲地をお探しの方は、お気軽に大津市の真栄ハウジングにご相談ください。