滋賀県大津市大石富川町の鹿跳橋から信楽川に沿って2kmほど進んだところに、鎌倉時代に作られたとされる磨崖仏「富川磨崖仏」があります。
磨崖仏とは自然の露岩や岩壁などに造立された石仏の一種で、日本では平安時代から鎌倉時代にかけて数多く造立されました。

「富川磨崖仏」は大津市指定文化財に指定されていて、正式には阿弥陀三尊不動明王磨崖仏と呼ばれています。
20mほどの高さの岩壁に阿弥陀如来とその左右に観音・勢至2体の菩薩が刻まれていて、阿弥陀如来像は高さが3.64m、板彫風に線や面を薄肉彫りされています。観音菩薩像は主尊である阿弥陀如来像の方を見るように斜めを向いていて、薄肉彫りされていて、勢至菩薩像も同じように斜めを向いていて、薄肉彫りされています。

本尊である阿弥陀如来は耳の辺りから鉱水が湧き出ているため、その部分が淡紅色となっており、そのため「耳だれ不動」とも呼ばれています。
そのようなことから「富川磨崖仏」は耳の病気に効験があるとして耳病を持つ人々に親しまれており、多くの参詣者がこの地を訪れます。

「富川磨崖仏」へのアクセスは、電車を利用する場合はJR東海道線石山駅からバスに乗り、「鹿跳橋」で下りて徒歩で30分です。
自動車を利用する場合は、名神高速道路瀬田東あるいは西ICから30分、または京滋バイパス南郷ICから30分です。

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