三井寺は正式には長等山園城寺といい、滋賀県大津市にある天台寺門宗の総本山です。三井寺(園城寺)は7世紀に壬申の乱で敗れた大友皇子の皇子である大友与多王が亡き父の霊を弔うため創建し、天武天皇から「園城」という勅額を賜わったことが始まったといわれています。
三井寺という名称については、寺にあった霊泉を天智・天武・持統天皇が御産湯として使用されたことから「御井の寺」と呼ばれるようになり、それが転じて三井寺と呼ばれるようになりました。
三井寺には数多くの国宝・重要文化財が保管されています。国宝の代表的なものは、境内で特に強く存在感を感じさせる金堂、日本三不動の一つである黄不動尊や金剛界五部の諸尊の観法が記されている五部心観 二巻、三井寺の守護神として祀られている新羅明神坐像などで、重要文化財としては西国三十三所観音霊場の中の第十四番目の札所正法寺の本尊である如意輪観音坐像や近江八景の一つに数えられる「三井の晩鐘」で有名な鐘楼、三井寺の北院にとても重要な神として祀られている新羅明神像などがあります。
三井寺へのアクセスは、電車を利用する場合は京阪三井寺駅を降りて徒歩で約10分、自動車を利用する場合は名神高速道路京都東ICを降りて約8分、有料の駐車場が備わっています。
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