滋賀県大津市湖青1丁目の小野市民センターにおいて5月21日ある学習会が開かれました。その学習会にはJR湖西線の沿線に住む住人をはじめ60人ほどが集まりました。そこで行われたことは北陸新幹線が敦賀よりも西に延びることになり、そのことが原因でJR湖西線の経営がJRから分離してしまう「並行在来線」に関する問題についての学習です。

並行在来線とは、特急などの在来線が、新幹線が走っている区間と重複する区間を走っている場合、JR側の判断でその対象として該当するが決定され、その場合JRは地元自治体の同意を得ることを条件として経営を分離することができるというものです。北陸新幹線が敦賀より西のどのルートを通るかはまだ決定されていないものの、滋賀県を通らないルートになった場合でも湖西線がその対象となる可能性があるようです。

滋賀県大津市等のJR湖西線の沿線に住む住人たちがこのような問題について危機感をもってどのようにすべきかを学ぶために学習会が開かれたのです。そしてその学習会の後、正式に「湖西線を守る住民の会」の発足が決まりました。今後は滋賀県大津市等のみならず、もっと広い地域の住民に向けて参加を呼びかけ、問題に対応していくようです。