近年日本全国の都道府県で人口の減少傾向がみられます。人口が増加しているのは東京都、愛知県、神奈川県、福岡県などの大都市ばかりなのですが、そんな中、近畿地方において滋賀県だけが人口増加しており、特に大津市、草津市、近江八幡市、栗東市、守山市など南部の地域にその傾向が顕著に表れています。さらに14歳以下の人口も全国トップクラスの割合となっています。
滋賀県(大津市等の南部地域)だけ人口が増加している原因は何なのでしょうか。まず第一に交通の便の良さが考えられます。大津市にあるJR大津駅から新快速を利用すれば約9分で京都駅に到着することができ、大津市等の滋賀県南部地域は京都で働く人たちのベッドタウンのように利用されているのです。
また、居住するのに適した豊かな土地環境も人口増加の原因の一つと言えるのではないでしょうか。滋賀県を象徴する湖である琵琶湖の東南部は昔から、近江商人の活躍した土地であったり、織田信長の居城となった安土城が建築されたりした場所でもあり、しっかりとした経済基盤があった地域なのです。さらにそのあたりは農地が多く存在し、新築一戸建て等の住宅を建設するための転用を行うことが割と簡単だった点も重要です。
滋賀県では今後もこのような人口増加の傾向を維持していくために、住み心地の良さを追求した様々な対策が行われつつあり、これからどんどんと大津市をはじめとした滋賀県全域に居住を希望する人が増えていくかもしれません。