高観音近松寺は、滋賀県大津市逢坂にある、千手観音を本尊とする天台寺門宗の寺院で、総本山園城寺の別所の一つです。
この寺院の創建は904年で、天台密教を大成した五大院安然和尚によって現在の長等公園東側に建立されました。
近松寺の観音薩は、園城寺の観音菩薩の中で最も高い場所に位置していることから「高観音」とも呼ばれています。
現在の本堂は1716年に再建されたもので、北側には1850年に建立された、善光寺如来を本尊とする阿弥陀堂があります。
創建された当初は本堂や法華堂、三重塔が建ち並び、園城寺南院の別所として存在していましたが、1469年には、延暦寺に弾圧された浄土真宗本願寺派の蓮如が園城寺に保護され、近松寺の敷地の一部で暮らすことになり、蓮如は後の近松別院となる堂をそこに建立しました。
しかし、1595年には豊臣秀吉の怒りを買った園城寺は寺領を没収され、近松寺もさびれていったものの、秀吉の死を契機に園城寺が再興され、1604年には本堂が再建されました。
江戸時代に入ると、1689年頃に関蝉丸神社が園城寺の傘下となり、近松寺はその免許を用いて、全国を巡る芸能者たちの統括を行ったため、多くの芸能者が近松寺を訪れることになり、近松寺は説教節などの芸能活動の拠点となりました。
近松寺へのアクセスは、電車を利用する場合は京阪上栄町から徒歩で約10分、JR大津駅から徒歩で約20分です。
自動車を利用する場合は、名神高速道路大津ICから約5分です。
びわ湖や比叡山などの豊かな自然に囲まれた土地で新築一戸建て・分譲地をお探しの方は、お気軽に大津市の真栄ハウジングにご相談ください。