雁皮紙はジンチョウゲ科の落葉低木である雁皮を原料とした高級な紙で、かつては「紙王」と呼ばれるほどで、現在は滋賀県の無形文化財に指定されています。
紙漉きの技術は江戸時代の末期に越前から桐生村に伝えられたとされており、大正時代の初めには最盛期を迎え、当時16~17戸で生産されていました。

雁皮紙の原料である雁皮は滋賀県内の山野で自生しているものを採取して使用しており、滑らかな手触りと品のある光沢が魅力で、さらに高い耐久力も特徴の一つです。
海外ではナルコペーパーとしてよく知られています。

雁皮紙の中には「薄口」と「厚口」があり、「薄口」は「薄様」とも呼ばれ、平安時代には女性が詠草用紙として用いており、そのため色彩を施されたものが多く作られていたそうです。
また、京都の西陣織の高級な帯に使用される金糸や銀糸の原紙にも雁皮紙が使用されています。

最近では現代アートの世界で国内外の評価が高まっていて、雁皮紙は今後も国境を越えた活躍が期待されています。

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