滋賀県大津市の日吉大社の参道付近には、石工集団「穴太衆」が築いた石垣に囲まれた数々の里坊が存在します。
里坊とは、比叡山延暦寺の山上を指す「山坊」に対する呼称で、山麓に存在する坊のことをいいます。
里坊は、比叡山の山上で修行した老僧が移り住んだのが始まりで、現在では50箇所ほどあるとされています。彼らが里坊で余生を過ごしたことから、様々な創意工夫が施され、素晴らしい庭園が造られました。
石垣は穴太衆が手掛けた大変美しいもので、その石垣を土留として築山を形成しています。そこで使用されている石は比叡山でとれたものが使用されています。
数ある里坊庭園の中には周囲の自然環境を活かし、池や流れを形成した、仏乗院庭園、寿量院庭園、雙厳院庭園、宝積院庭園などもあり、これらは国指定名勝にもなりました。
このような里坊がある坂本一帯は平成9年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され、毎年春にはその中のいくつかが一般公開されています。
大津市坂本地区へは、電車を利用する場合はJR湖西線比叡山坂本駅で降りて徒歩で約20分、または京阪坂本比叡山口駅で下りて徒歩で約5分で行けます。自動車を利用する場合は湖西道路下阪本ICから約10分です。
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