京都に琵琶湖の水を引くために明治23年に作られ、今では国の史跡にも指定されている人工の運河「琵琶湖疏水」、そこを運航する観光船「琵琶湖疏水通船」が2018年春、67年ぶりに復活するようです。

京都に水を引くために作られた琵琶湖疎水ですが、当初は木材や砂利・薪炭・米・煉瓦などの物資を運ぶための舟運のルートにもなっていて、人だけでなく物の流通にも役立っていました。その後鉄道などの陸運が発達したことによりしだいに利用されなくなっていきついに1951年9月、大津から山科に4.5tの砂利が運搬されたのを最後に通船の運航は停止されました。
しかし2014年に行政や民間企業、商工会議所、観光協会が協力して「琵琶湖疏水船下り実行委員会」が設立され、通船を本格的に復活させるための活動が始まり、今回の通船復活に至りました。

運航に使用される船は2017年に作られた「めいじ」と「へいせい」の2隻で、それらが大津市門前町の琵琶湖疏水「大津乗下船場」から「山科乗下船場」を経て「蹴上乗下船場」へと至る約8.7kmのコースを運航します。乗船中は船内でガイドによる琵琶湖疏水の歴史や由緒などの説明が聞けるようです。

2018年に運航される期間は3月28日(水)~11月28日(水)までで、乗船料は通常期で4000円、繁忙期は5000円、大型連休や桜のシーズンなどのトップ期は8000円となるようです。

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