6099-fig001つなぎ融資は住宅が完成するまでの間、つなぎとして行う借入れのことをいいます。

住宅ローンは通常既に建物が存在している場合に融資が行われるものでありますが、新築一戸建てを建築する場合はマンションや中古一戸建てなどとは異なり融資を行う際に建物が存在していないのがほとんどです。

6099-fig002新築一戸建てを一から建築する際は建築中の進捗状況によって着工金や中間金などの支払い義務が発生します。

そうすると工事の着工金や中間金などを支払わなければならないときに融資を受けることができなくなってしまいます。そこで用いられるのがつなぎ融資です。

つなぎ融資を利用すると借入期間中は金利のみを支払い、住宅が完成して引き渡される際に実行される住宅ローンで清算されることになります。

これを利用することで注文者は建物が完成するまでの間、必要な時に必要な金額のお金を支払うことができるようになるのです。

このように自分の住まいを作ろうとする注文者にとってとても便利なつなぎ融資ですが注意しなければならない点があります。それはつなぎ融資は当然のようにできるものではなく、中にはこれを行っていない金融機関もあるということです。

6099-fig003通常つなぎ融資は住宅ローンの融資を行う金融機関が行うもので、ある金融機関がつなぎ融資のみを行うということはほとんどありません。

従って住宅ローンを融資してくれる金融機関がつなぎ融資を行っていない場合、つなぎ融資は利用できないことになります。

 

自己資金で着工金などの支払いができない場合、住宅ローンを融資してくれる金融機関を選ぶ際にはつなぎ融資が利用できるかどうかを忘れずにチェックしましょう。

では問題なくつなぎ融資が利用できるとして、他にも注意しなければならないことがあります。それはつなぎ融資を利用している間は金利の支払いが生じるということです。支払い計画を立てる際には十分考慮に入れるようにしましょう。