滋賀県大津市の比叡山延暦寺で毎年大晦日に執り行われる「鬼追い式」と「除夜の鐘」は、昔から新年の無事と平安を祈る年越しの大行事として、多くの参拝者を集めています。
標高約850メートルの比叡山は冬の冷気に包まれ、厳かな空気の中で迎える年越しは、日常では味わえない特別な体験となることでしょう。
鬼追い式は、大晦日の深夜に行われる伝統的な祭事であり、燃え上がる炎を背景に、鬼を修行僧が懲らしめて改心させるというもので、人々の心に巣くう「怒り」「むさぼり」「ねたみ」などの悪行を鬼として象徴し、それを追い払うことで清らかな心で新年を迎えるという意味が込められています。
炎と声が響き合う迫力ある光景は、見る者に強い印象を残します。
鬼追い式に先立って、根本中堂では特別法話が行われ、その後に続く儀式を一目見ようと、毎年長い列ができるのもこの行事の特徴です。
続いて行われる除夜の鐘は、NHKの「ゆく年くる年」で放映されることでも知られ、108の煩悩を祓う鐘の音が静寂な山内に響き渡ります。
多くの人が幸先矢を購入し、整理券を受け取って順番を待つことになります。
境内では、冷えた体を温めてくれる甘酒や大根炊きの無料接待が行われ、年越しそばを味わうこともできます。
また、延暦寺会館を利用すれば、比叡山で静かに年を越す宿泊体験も可能です。
開催は毎年12月31日の23時40分頃から、場所は根本中堂周辺。
伝統と祈りに包まれた比叡山で、新たな一年の始まりを迎えてみてはいかがでしょうか。
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