滋賀県大津市にある滋賀県立美術館は、今年2024年8月に開館40周年を迎え、それを記念して、8月1日(木)〜8月31日(土)の1か月間、大学生以下の観覧料が無料になります。
この企画は、滋賀県立美術館をより多くの人に親しんでいただけるように行われるもので、同時に開催されている企画展や常設展も無料になります。

滋賀県立美術館の前身となる滋賀県立近代美術館は1984年に開館し、初代館長である上原恵美氏は、美術館の方針として、「知的好奇心を満たす場」「小さくても輝き、全国に発信する美術館」「あなたの応接間に」を掲げました。
2021年1月1日に保坂健二朗氏が第13代館長に就任すると、同年4月1日に美術館の名称が滋賀県立美術館に変更されるのに合わせて、美術館を形式的な場所から、くつろぎの場へ変わっていけるように、目指すべき美術館像を「リビングルームのような美術館」「公園の中のリビングルーム」としました。

所蔵品の数は県立美術館としては小規模ですが、染織家の志村ふくみや日本画家の小倉遊亀の作品の数々は国内随一を誇ります。
また、戦後アメリカ美術の代表的な作家であるロバート・ラウシェンバーグやマーク・ロスコなどの優れた作品も所蔵しており、2016年からはアール・ブリュットの作品の収集も開始しました。
また、展示以外にも、ワークショップやアートゲームを用いた鑑賞教育などを開館当初から実施しています。

滋賀県立美術館へのアクセスは、電車を利用する場合はJR琵琶湖線瀬田駅からバスで約5分、自動車を利用する場合は新名神高速道路草津田上インターを降りて約5分です。

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