今から1300年以上前に天智天皇の宮都である大津京が滋賀県大津市の京阪近江神宮前駅の近くにあったとされています。
その跡地が近江大津宮錦織遺跡です。現在は、発掘作業により直径40~50cmほどの柱跡が7つ、中心建物を囲っていたと思われる柵列とその北側にあるいくつかの倉庫、巨大な柱を埋め込むためと思われる1辺2mほどの穴、門跡が見つかっています。
大津京は、それまで都があった飛鳥から667年に遷都してできた都でしたが、672年に壬申の乱が起きて滅んでしまう短命の都でした。
その場所については、記録などが少ないこともあって、粟津や滋賀里、穴太、南志賀など諸説ありましたが、昭和49年からの発掘調査により、天智天皇のころの遺物や遺構が発見されたことにより、長年の論争に終止符が打たれ、錦織遺跡が確実視されています。現在では部分的にではありますが、国指定の史跡となっています。
錦織遺跡へのアクセスは、電車を利用する場合は京阪石山坂本線近江神宮前駅を降りて徒歩で約2分、自動車を利用する場合は名神高速道路京都東ICから西大津バイパスを経由して約10分です。
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